誰にも会いたくない日があります。
うまく笑えない朝もあります。
特に理由はないのに、なぜか涙が出てくる夜もある。
そんなとき、「どうして私はこんなに弱いんだろう」と、自分を責めてしまう方もいるかもしれません。
けれど、心が閉じるのは「弱さ」ではありません。
それは、自分を守るための、大切な防衛反応です。
無理に明るくならなくていい
私たちは、「前向きに」「笑顔で」「感謝を忘れずに」生きることが、正しい姿だと思いがちです。
でも、どんな人にも気分の波があります。いつもポジティブでいられる人なんて、いないのです。
落ち込む日があるのは当然ですし、心が閉じてしまう時期があるのも自然なこと。
それを否定する必要はありません。
心の波に身を任せて、ただ静かにやり過ごすという選択もまた、立派な「自己管理」です。
何もできなかった日にも、意味がある
「今日は何もできなかった」と、落ち込む日があるかもしれません。
家事も進まず、メールも返せず、人とも話せず、ただ時間だけが過ぎていく。
でも、本当に「何もできていなかった」のでしょうか?
たとえ行動に表れなくても、
その日一日をやり過ごすこと。
つらい気持ちのなかで、布団から起き上がること。
それだけで、**すでに十分に「生きていた」**のです。
人は誰しも、自分の感情と向き合いながら暮らしています。
感情が重たい日は、それと静かに共存することだけで、心のエネルギーをたくさん使っています。
だからこそ、「何もできなかった日」も、あなたがちゃんと生きた証です。
心が閉じるのは「守ろうとしている証」
ある言葉に傷ついたとき。
誰かの期待に応えられなかったとき。
過去の失敗を思い出したとき。
そんなとき、心は「もうこれ以上は無理だよ」とサインを出します。
それが、心が閉じるという状態です。
けれどそれは、「逃げ」ではありません。
あなたの内側が、これ以上傷つかないように自分を守っている証拠です。
むしろ、とても健全で自然な反応だと言えるのです。
心が閉じてしまったときは、自分にこう伝えてあげてください。
「あなたはちゃんと気づけている。守れている。だから大丈夫」と。
言葉にならない感情も、ちゃんと存在している
心が疲れているとき、うまく言葉にできない感情が出てくることがあります。
それは怒りなのか、悲しみなのか、寂しさなのか、わからない。
でも、その“名前のない感情”こそ、あなたにとって最も大切なサインなのかもしれません。
言葉にできないことを無理に整理しようとしなくていいのです。
感じていることは、感じているというだけで意味があります。
「わからないけど、しんどい」
「何もしたくないけど、誰かにそばにいてほしい」
そのままの気持ちを、そのまま大切にしてあげてください。
心が自然に開く瞬間は、必ずやってくる
人の心は、ずっと閉じたままではありません。
ある日ふと、
朝の光がやさしく感じられたり、
好きな音楽を聴きたくなったり、
誰かに「元気?」と声をかけたくなったりする瞬間が訪れます。
そのときが来たら、それは心がそっと扉を開いたサインです。
無理に開けようとしなくていいのです。
時間をかけて、自分のペースで。
私たちは、回復する力をもともと持っています。
焦らず、比べず、他人のスピードに合わせず、
「わたしのリズム」で戻っていけばいいのです。
最後に
心を閉じた日があってもいい。
涙が止まらない夜があってもいい。
誰にも話せない気持ちを抱えていても、それだけで「弱い人」なんかじゃありません。
Femina Flowは、そんな心のひだに、やさしく寄り添う場所でありたいと考えています。
今日がもし、少しだけしんどい日だったとしても。
今のあなたは、十分にがんばっています。
どうかそのことを、忘れないでください。
あなたは、そのままで大丈夫です。