今日、わたしはわたしにやさしくできただろうか。
朝起きて、洗濯物を回し、子どもやパートナーの支度を整えて、急いで出勤。
仕事を終えて帰宅してからも、夕食の準備、片付け、家族の会話。
そんなふうに毎日を全力で走っていると、
自分のための時間なんてほとんど残っていないと感じることもあるのではないでしょうか。
でも、本当はほんの数分でもいいんです。
誰の目にも触れない、たったひとときの「わたしの時間」。
それを意識的につくってあげることが、セルフケアの第一歩です。
セルフケアは、自分を大切にする日常の習慣。
セルフケアというと、エステに行くとか、
高価なアロマを使うといった「特別なこと」をイメージしがちです。
でも、もっと身近で、日常の中にあることでいいのです。
たとえば、
・お湯をゆっくり沸かして、丁寧にいれたお茶を飲む
・スマホを少し手放して、呼吸に意識を向ける
・お気に入りの服を着て、鏡の前で微笑んでみる
・お風呂上がりに、自分の体にクリームを塗りながら声をかける
ほんのわずかな時間でも、自分のために行動すること。
それが、心と体を整えてくれる「わたしの時間」になります。
からだの声を無視しないで。
「なんとなく疲れている」
「最近、朝がつらい」
「ふと涙が出そうになる」
そんな違和感があっても、
多くの女性は「まだ大丈夫」「こんなことで休めない」と言い聞かせてしまいます。
だけど、そういうときこそ、自分の内側にある声に耳を澄ませるべきです。
体は、とても正直です。
無理をすれば、きちんとサインを出してくれます。
それに気づいて、やさしく対応してあげることも、立派なセルフケアです。
わたしの時間がある日と、ない日では、世界の見え方が変わる。
毎日たった5分でも、自分を大切にする時間を持つと、
不思議なことに、周囲の景色までやわらかく感じられるようになります。
ちょっとしたミスに目くじらを立てなくなったり、
人の言葉をやさしく受け止められるようになったり。
誰かにやさしくしたいなら、まずは自分にやさしくすること。
そのための時間を、日常の中に少しずつ取り戻していきませんか。
おわりに
セルフケアは、自分を甘やかすことではありません。
自分自身と信頼関係を築いていく、大切な習慣です。
誰かに必要とされることも嬉しいけれど、
自分に必要とされる自分であることも、もっと大切にしてほしいと思います。
今日このあと、ほんの1分でもいいから。
そっと目を閉じて、自分に「おつかれさま」と声をかけてみてください。
それが、わたしの時間のはじまりです。