〜心と体をいたわる私の癒しケア〜
朝、なかなか布団から出られない日が増えた。
急に汗をかいたかと思えば、すぐ寒くなる。
寝つきが悪く、なんだかイライラしてしまう。
それはきっと、年齢のせいだけではなく
更年期という体の変化の時期が、
そっと始まっていたサインだったのかもしれません。
私たち女性の体は、四十代後半から五十代前後にかけて
大きな転換期を迎えます。
それがいわゆる「更年期」と呼ばれる期間です。
この記事では、
私自身の実体験を交えながら
更年期に向き合うための癒しケアについて
優しくゆっくりお伝えしていきたいと思います。
更年期って何が起きているのか
更年期とは、閉経をはさんだ約十年前後の時期で、
ホルモンバランスが急激に変化することで
さまざまな体と心の不調があらわれます。
代表的な症状としては
ほてりや発汗
不眠
肩こり
イライラ
動悸
冷え
めまい
気分の落ち込みなどがあります。
ただ、症状の出方や感じ方は人それぞれで
まったく何も感じない方もいれば
日常生活に支障をきたすほどつらくなる方もいます。
それがまた、更年期の難しさであり
人に相談しづらくなる理由でもあります。
私に起きた変化と最初の違和感
私の場合、まず始まったのは不眠でした。
夜中に目が覚めるとそのまま眠れず
なんとなく頭がぼんやりしたまま朝を迎える。
そんな日が続いていきました。
さらに、仕事のミスが増えたり
理由のわからない焦りや不安に襲われたり
昔は気にならなかったことで涙が出るようになりました。
当時は更年期という言葉を自分に当てはめることに
少し抵抗がありました。
でもある日、ふとネットで見かけた症状チェックリストを見て
これが今の自分の状態なのだと気づいたのです。
私が実践した癒しケアの習慣
不調をただ我慢するのではなく
少しでも自分を楽にしてあげたい。
そう思って始めたのが
毎日の小さなセルフケアでした。
たとえば、朝起きたらカーテンを開けて
静かに深呼吸する時間を作ること。
白湯を一杯飲みながら
今日の気分を言葉にしてノートに書くこと。
夜はスマホを早めに手放して
お気に入りのアロマをたいて
やわらかい音楽をかけて過ごすこと。
これらはどれも特別なことではありませんが
意識して自分の時間を整えることで
少しずつ心と体がゆるむのを感じました。
更年期は「終わり」ではなく「変化」
更年期という言葉には
どこかネガティブなイメージがつきまといます。
老いへの入り口のように思えて
誰にも話せないという声もよく聞きます。
でも本当は、体と心が変わっていく自然な過程です。
人生のひと区切りではありますが
それは新しい自分との出会いでもあるのだと思います。
今まで外に向いていたエネルギーを
内側へと向け直す時期。
静かに自分の声を聞くことを
体が教えてくれている時間かもしれません。
誰かと話すことの大切さ
私は途中で、更年期外来を訪れることにしました。
勇気がいりましたが
そこで医師に話を聞いてもらっただけで
ずいぶん心が軽くなったのを覚えています。
家族にも少しずつ打ち明けるようになり
理解してもらえる部分が増えていきました。
誰かに話すというのは
とても勇気のいることです。
でも、言葉にすることで自分の状態が整理され
優しいつながりが生まれることもあります。
おわりに
もし、この記事を読んでいるあなたが
なんとなく調子が出ないと感じていたら
それは自分の体からの大切なサインかもしれません。
我慢しすぎず
無理をせず
ほんの少し自分を労わる習慣を
今日から始めてみませんか。
更年期はつらさだけではなく
気づきや癒しにつながる時間でもあります。
このブログが、そんなあなたの
やさしい休憩所のひとつになれたら
とても嬉しく思います。